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成長企業 融資しやすく

 8月17日の日経新聞1面より。金融検査の大幅な見直しがなされると報じられています。

 金融機関の資産査定、金融機関が行っている貸出内容を金融庁の検査官が査定するに際し、金融検査マニュアルに基づく画一的な検査を廃止し、金融機関の自主的判断をもっと尊重するという方針に転換することが報じられています。

 

 「金融検査マニュアル」とは、金融庁が金融機関を検査するときの指針であり、金融機関は「要注意先」などの債権者に対しては貸倒引当金を積み増す等の対応をしなければなりませんでした。

 そのため、金融機関側も、返済遅延等の会社には新規融資が難しい傾向にありました。

 しかし、今回の方針により、銀行がリスクをとりやすくなり、技術力はあるのに決算上は赤字になっている中小・ベンチャー企業がお金を借りやすくなることが期待されます。

 

 実際に金融機関側がどこまでリスクを負って積極的に融資に応じるか分かりませんが、金融機関側には大きな裁量が与えられ、金融庁が融資を促す考えであることから、中小・ベンチャー企業にとっては朗報だと思います。

 一方で、金融機関側には、自らの目利きで経営不振に直面している「不良債権予備軍」の中から本当に再生の見込みがある企業と、退出すべき企業を選別する能力が求められる、という見方もでき、再生の見込みがある企業にも今回の方針はいい材料だと言えます。

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